スケートボード女子4位の子

スケートボード女子パークをLIVEで見た。
最終的に4位になった子のスピード感が予選から素晴らしくて応援していたんだけど、決勝の3本すべてで45秒やりきることができなかったのが残念すぎた。
最後の最後で、本当に最後の2秒とか、そういうところで落下してしまうのね。
「うああああああおおおおおおおお」と3回も咆哮させられて、オバサンは喉がカラカラよ。
それまでの40秒で素晴らしい技を連発していたから、最後まで滑りきりさえすりゃメダル獲れたと思う。
そんで「もったいない」「最後の最後で大技やってくんなくてもよかった」「落ちないことのほうが大事だったのに」などと、そのあとしばらくあーあーうーうー唸っていたんだけど。
すべてが終わった直後の当の本人のインタビューを見て、まるっきり気持ちが変わった。

彼女は泣いていて、「悔しい」と言った。
最後の技をやり切ることができなくて、決められなくて、と。
インタビュアーが問う。
「何を学びましたか」
その答えが、予想外だった。

「コロナで1年延期になって、その間、だらけてしまって、それが結果に出たんだとコーチに言われ、自分でもそう思った」

私は、この子は4位で正解だったんだと思った。
この子は、今回メダルを獲れなくて本当によかった。
こんなに大きな教訓はないだろう。
この学びを得られたことは、きっとこの子の宝になる。
この子は、一時の栄光よりずっと貴重な、人生における鞭を手に入れたのだ。
そのことを、本人がちゃんとわかっている。
なんて立派な15才なんだろうと、心から思った。

彼女の最後のトライに落胆して「あーあ」などとチャンネルを変えなかった私、グッジョブ。
久々にいいものを見た。


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