発達障害 -02 はじめに

私の息子は発達障害だ。
その中でも、「広汎性発達障害(PDD)」という名称に分類される特性があると診断されている。
とはいえ、今から十数年前(2008年頃)のことだ。
今ではその名称も「自閉症スペクトラム障害(ASD)」に変更されているらしい。

発達障害には大きく分けて3つの特性がある。

・自閉症スペクトラム障害(ASD)
・注意欠陥・多動性障害(ADHD)
・学習機能障害(LD)

この3つの特性は独立しているわけではないので、複数の特性を併せもっている人もいる。
症状の出方は人それぞれなのだ。
そして、その重さも人によって全然違う。
自分や身近な人の特性を知ることは、その対処法を学ぶ上でとても重要。
だが、厳密に判定する必要はないと私は思っている。
なぜなら、境目があるものではないから。

大事なのは、ざっくりでいいから、各特性について知っておくこと。
そうすれば気付ける。
気付ければ学べる。
学べれば対処できる。
対処できれば問題が改善されるし、場合によっては回避できる。

例えば、自分の子供が発達障害の疑いをかけられたなら、プラスに捉えるべきだ。
なぜなら、その先の生活は、それまでよりもずっと楽になる。
対処できるようになるから。
施設などから指摘をされると「障害者扱いされた」と怒り出す親もいるらしいが、愚かなことだ。
子供の幸せを願うなら、一刻も早く対処してあげなければならない。
最も恐ろしいのは、周りとうまくいかないことで起こる二次被害なのだから。

ちなみに、うちの息子はPDDで、LDとADHDはない、と言われた。
しかし親からすると、ADHDがないとは思えない。
診断なんてそんなものだ。
詳しく細かく検査を受けて、どの数値がどうだのこうだの、前回と比べてどうだのこうだの、そんなものは参考にしかならない。
それより、目の前の子と向き合おう。
「検査でADHDがないと出たから、うちの子は違います」と言い切ることになんの意味がある?
日々、「そうきたか」「そうなるか」と手探りで進めて行くのが子育てだろ。

実はたくさんいるであろう、グレーあたりを彷徨っていながら発達障害であることを認めたがらない人たち、そしてそれを取り上げるメディアは、「障害」という言葉を意識しすぎていると思う。
でもそれ、個性だから。
いわゆる「変わり者」ってだけ。
そして、そういう人たちが時代を開拓してきたのだよ。
人と違うということは宝なのだ。
悩むより慣れろ。
苦しむより楽しめ。
私はいつもそう思っている。

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