私はパルスイートを愛用してきた。
甘みは欲しいがカロリーはいらない。そういう理由で。
特に不満はなかった。
しかし、消費スピードがどんどん速くなるのだ。
なぜか。
多用するから。過剰に入れるから。
だって、甘みに慣れてしまうんだもの。
物足りないと思ってしまうんだもの。
入れる量が増えてきているという自覚はあった。
でも、そうは言っても砂糖で同じだけ甘くするよりはマシだろうと思い、特に自分を制するようなことはしてこなかったのだが・・・。
砂糖の3倍は甘いとされているにもかかわらず、砂糖の3倍くらいの量をヨーグルトに掛けてもなお甘みが足りないと感じている自分に気付いたときは、さすがにヤバいと思った。
明らかに甘みに鈍くなっている。
体にいいとされているものだって過剰に摂取してはいけないと聞くのに、この人工甘味料を大量に摂って無害なはずがない。
私は目を背けていた現実と向き合うべく、ちょっと調べてみることにした。
結果。
糖質摂ってるじゃん!!
栄養素とカロリーの関係はよくわからない。
パルスイートのカロリーは確かに低い。
しかし、糖類はカットされているものの、糖質は容赦なく含まれていた(中には糖質までカットされた製品もあるようだが、価格が高い)。
砂糖より少ない量で砂糖より甘いわけだから、上手く使えば糖質だって砂糖を使うより減らせたのだろうが、私はカロリーしか見ていなかったため大量使いしてしまい、つまりは糖質をたっぷり摂りながら甘みを感じにくくなる訓練をしてしまっていたのだ。
バカでしょ・・・。
これは明らかに有害な状態だ。
思い立ったが吉日。
その日から、私はパルスイートを使うのをやめた。
やめて真っ先に不安に感じたのは、「甘さ」への依存度。
いつもパルスイートをたっぷり入れて食べたり飲んだりしていたものを、おいしいと思えなくなってしまったらどうしよう・・・。
甘みが弱いことに満足できずに、砂糖やハチミツを過剰摂取するようになったりはしないか・・・。
結論。
杞憂。
私の舌(脳)は、常に供給されていた「甘み」を失い、本来の味や甘みを感じ取ることに躍起になってくれたようだ。
しかし、どんなに頑張ったところで、パルスイートのような強い甘みを感じることはできない。
けど、ちっとも物足りなくない。
幸運にも、自然の甘みをおいしいと感じることができている。
それは、「健全な食事」という、今までとは違った満足感をも私にもたらした。
それに、今までは全部同じ甘みだったものが、それぞれの甘みになったのは大変喜ばしいこと。
色んな味を楽しめるって、素晴らしい。
そんなこんなで数週間。
パルスイートとは完全に切れたままだ。
私にとっては、これが正解だったのだろう。
最後に、これだけは言っておかなければならない。
健康上の必然や、少量使いで、効果的にパルスイートと付き合えている人たちはたくさんいる。
私は、アンチパルスイートの旗を揚げようなどとは全く思っていない。
ただ、私には必要なかったな、というだけのことだ。
いや、私には使いこなせなかった、と言うべきか。
「こうすると便利だよ」と言われて、それに甘えてとことん寄りかかって依存して、折角のいいものを台無しにしちゃったのである。
うまい話などないと言うけど、うまい話はあったと思う。
ただ、上手く使えなかっただけで。
パルスイートが優秀なのは言うまでもない。
使う側がバカだったために製品が悪者扱いされるのは間違っている。
正しく知った上で、賢く使いたいものだ。