かつての私のかかとは、そりゃあもうひどい荒れっぷりだった。
ガビガビにヒビ割れてトゲトゲしていたから、繊維がひっかかるのは当たり前。
また、その荒れが凶器のように別の肌を擦ってしまうこともあったため、靴下は必需品だった。
とはいえ、それがデフォルト状態だったので、特に気にすることもなく放置していたんだけど・・・。
あるとき、布団の繊維にかかとの皮膚がひっかかってね。すんげえ痛くて目が覚めたんだわ。
安心して寝ていられないとなったら話は別よ。
「なんとかせねば」と思い立って、行動を起こすに至った。
とはいえ、どうすりゃいいか調べたわけじゃない。
そのためのグッズを買い揃えるなんてこともする気はゼロ。
とりあえずできることからやってみようじゃないかと。
じゃ、何ができるのか。
保湿。
逆に言えば、これしかやれることはなかった。
でも、カサカサの度が過ぎてこうなっているわけだから、間違いではないはずだ。
そんじゃ、どのようにやるのか。
風呂上がり。
かかとがこれでもかというほど潤ったタイミングを生かすに越したことはない。
ということで、私は風呂上がりに、かかとにもクリームを塗ることにした。
使ったのは、たまたま家にあった、500円もしない市販の馬油クリームだ。
それをかかとにしっかり塗り込んで、即、靴下(もしくはかかとカバー的なもの)を履く。
それだけ。
ただし、毎日やった。
で、どうなったか。
すべすべ。
脱ガサガサかかと。
今も同じケアを続けているけど、一年中かかとは平和。
実に簡単なことだったので拍子抜けしているくらいだ。
巷でよく見かける、「かかとケア」とは一体・・・。
あ、ひょっとして、それらを使うともっと良くなるのか?
でも、全然やってみようと思わないな。
だって、今のかかとに不満などない。
てか、「削る」とか・・・思うに、不自然な行為だよね。
「そんなことしなけりゃ解決できないなんてことがあってたまるか」と思ってしまうな。
というわけで、私のおすすめかかとケアは、「風呂上がりのかかとに保湿クリームを塗って靴下を履く」だ。
金も手間もかからんのが一番のポイント。
ただし、即効性はない。
「気付いたらすげーよくなってた」を目標に、「まあそのうち良くなるでしょ」くらいのんびり構えてコツコツやるのが吉。