歯科矯正 -03 抜歯編(3本目+4本目)

2本同時抜歯の1本目は、1週間前に抜くはずだった、八重歯の下に生えている歯だ。
最初に「前回のこともあるので、今日は始めから割ります」と宣言された。
いい判断だと思う。
ひどい作業音と力業も、3度目ともなれば驚きもしない。
思った通りこの歯も屈強な根を持っていたらしく、割って大正解だった。
普通の抜歯よりは時間がかかったものの、これまでの2本に比べればびっくりするぐらいすんなりと終わった。
先生の機嫌もよさそうだし、いい調子ではないか。

4本目の抜歯に取りかかる。
これが終われば抜歯は完了だ。
医者も、大きな山をいくつも乗り越えて、気が緩んでいたのかもしれない。

結果的には、この歯が最難関だった。
この歯は、単に舌側に倒れちゃってるだけではなかったのだ。
まるでお辞儀をするように腰をくの字に曲げて、その下に驚きの根っこを有していたのである。
これも最初から割っていればよかった組だったに違いない。
2本目と同じく普通に抜こうとしてしまったがために、とんでもなく面倒なことになってしまった。
最後の最後で、よりにもよって、根っこが歯茎の中で折れてしまったのだ。
さあ大変だ。抜くに抜けない。だって折れてて掴めないから。
じゃあどうするんだ。
とりあえずレントゲンを撮る。
あーあるある。これをなんとかせねば。
「削ります」そうだよねぇ、掴めないんだから削るしかないよねぇ。
かつてない音と痺れを味わう。これは何の罰か・・・。
歯茎に残る歯の欠片を、少しずつ慎重に削っていく。
再びレントゲンを撮る。
まだあるねー。もうちょっと削らないと。
この歯1本に、かれこれ2時間かかっている。
医者の中座が増えていく。私は居たたまれない。
だからかといって「もういいですよ」と言うわけにもいかない。
しかし、ついにその時は来た。
「少し残っていますけど、このくらいだったら同化するので問題ありません」
ん?・・・諦めた?
これ以上頑張る必要はないという医学的な見解に基づく判断ではあると思うが、とてもそうは捉えられない。
時間があったなら、もう少し頑張っていたはずだろうから。
だが、いくらなんでも時間がかかり過ぎた。
戻った待合室の混みっぷり。
悪くはないのに、罪悪感で肩身が狭くなる。
どうせ止まらない血の処置なんてどうでもよかった。
すっかり夜になってしまって、家のこともできていない。
色んな意味で気力が尽きて何もする気になれずにいたとき、今日1本目の抜歯部分に血餅ができていることに気付いた。
最後の抜歯に悪戦苦闘している間に固まったのだろう。
ささやかな慰めだった。

かくして、抜歯は終了
ちなみに、最後の抜歯箇所はしばらく鈍く痛んだが、削りきれなかった根っこが悪さをするといったこともなく、今では「そんなこともあったっけ?」てなもんである。

マウスピース編へつづく。

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